功利主義3

功利主義とは最大多数の最大幸福を目指す行為こそが、
正義であり道徳であるという考え方。
この考え方によれば第1問と第2問には差がないことになる。
しかしながら、この考え方には良心に従った
正義道徳に訴えかけることが出来ない事例が多数存在する。
ローマ人はその自らの楽しみのために、奴隷とライオンを戦わせることも出来る。
5人の病人を救うために一人の健康な人間の臓器を取り出して、
5人の病人を救うことも最大多数の最大幸福となる。
人間は世の中の流れからすれば、芥子粒ほどのものであるという龍馬伝の台詞も、
FF10のユウナが永遠のナギ説を求めて旅にでるのも、
功利主義という考えからくる行動となる。
最悪の一例は、費用便益分析によれば、タバコ生涯吸い続ける人間が多ければ、
人間は早く死に医療費その他費用が減り、その額は便益を上回るというもの。
功利主義に正義と道徳はあるのだろうか?
功利主義に対抗するための哲学の第一の先鋒は自由主義です。