自由主義-リバタリアニズム

個人の権利はすべて個人が所有しており、その権利は何よりも尊重に値するという考え。
現代人の感覚にマッチする部分も非常に多い。
これによれば功利主義奴隷制も否定することが出来る。
弱点は政府が個人に半強制的に課税すること究極的には出来なくなってしまう点。
なぜなら、個人が労力を利用して賃金を稼ぐということは、その間個人を拘束することとなり、
賃金に課税することは個人の拘束の一部を搾取することであり、課税と奴隷制とは類義となります。
つまり、ビルゲイツやマイケルジョーダンのような、
強力なマイノリティに80%を超えるような累進課税を強要することは、もはや奴隷制に等しいのです。
このような点以外でも個人は本当に個人を所有しているのかという前提等にも疑問があり、
功利主義と同様に問題点の残る思想です。